私が以前、働いていた会社の話です。その頃の職場では、一部の人間が常習的に「パワハラ・モラハラ」を行なっている人がいる職場でした。
上司にあたる人間な訳ですが、まぁひどい。
私に限らず、自分により立場が下の人間に対してはまさに無双状態で、毎日毎日暴言を巻き散らかしている有様でした。
「お前、バカか」
これが口癖で、この後に長々と説教が続くわけなんですが正直、とてもまともな精神では聞いてられない内容なんです。
毎日不機嫌そうに出社してきては、部下たちを睨みつけて威嚇してる訳なのですが、そんな空気が悪くなることをさも当たり前に行なっている上司にみんな(多分)嫌気がさしているのは目に見えて分かっていました。

リカルド
全員で機嫌をとる毎日でした。
説教内容も100歩譲って、正論であれば少しは納得できる部分はあったかもしれませんが、大抵のことは自分もできていない、やっていないことばかりで彼の言葉には信ぴょう性のかけらもないのが現状でした。
ここで反論したり、生意気言ったりするとその後にさらなる悲劇が生まれ、私だけでなく周りいる人にまで迷惑がかかってしまうんじゃないかという不安もあり、反発することも出来ずただただ聞くだけ。
正直私は、メンタルが強い方ではないと自覚しています。
なので毎日、暴言を吐いてる上司に対してゲンナリしていましたが、それでも無駄に真面目だった私は我慢していました。
実際に、この上司が原因で仕事を辞める人も大勢いましたし、会社内部でも問題視されていました。
しかし、それでもこのパワハラやモラハラが厳しい現代でも処罰が下ることはなく、完全放置状態だったのです。
Contents
上司の言葉を聞き流すことができず「プツッ」ときた
その日もいつも通り出勤していつも通りパワハラされていたんですが個人としては、何を言われても何も感じなくなっており、これまたいつも通り左から右に受け流しながら頭では違うことを考えていました。
しかし、ここでいつも通り聞き流せば良いもの、聞き流さなかった自分に驚きました。
私は、私のことを言われるのはどうでも良いんですが、私の周りのこと(家族とか友達とか恋人とか)を言われるのは死ぬほど嫌ですし許せないのです。
しかし、この馬鹿上司は私にとっての「禁句」を流れに任せて言い放ってきました。

ガールさん
言っていい事とダメな事の区別もつかないのね・・・
その内容までは、伏せさせていただきますが、次の瞬間、革命が産声を上げました。
私:「おいコラ、お前今の謝れ」
これまでヘラヘラ受け流していた弱小BOYがそんなこといきなり言うもんだから、その上司含め周りの人たち、いやその部屋全体の空気が一瞬で凍りつきました。
上司:「え?お前今なんつった?」
上司もややきれ気味です。
私:「お前、いい加減にしろよコラ」
攻防は続きます。
この時ばかりは口調が完全にヤンキーです。
しばらく攻防が続いたところで、同じ部屋にいたその上司のさらに上の上司が止めに入ります。
神上司:「リカルドさん、上司への口の聞き方に気をつけなさい。△△(上司)さん、あなたが一方的に悪いと思います。リカルドさんに、謝罪してください。リカルドさんも、上司に対する口の聞き方ではなかったので謝りなさい。」
穏やかな口調でそう言ってきます。
この時には、私も内心サーっと「あ、やべ、仕事辞めることになるかもしれん」とドキドキしていたところだったので、素直に「すいませんでした」と謝罪しました。
一方的に悪いと言われた上司は黙って何処かへ行ってしまいました。
「先生に怒られた中学生かよ・・・」なんて思いましたが、話を聞くと以前にも同じようなことがあったらしく、その頃からすでに問題視されていたらしいのです。
当然、私はその後その神上司にこっぴどく怒られた訳ですが、その神上司の言葉の節々に私に対する「思いやりの心」を感じられたので、むしろ今まで以上に尊敬できる上司に格上げされました。
キレたことで「過ごしやすくなる」という奇跡が起こる
その時は謝りはしなかった上司ですが、なんとその夜メールがきたのです。
内容は伏せますが、そこにはしっかりと謝罪の文面もありました。
謝ったら許せるものではないですが、「プライドの塊」と思っていた上司から謝罪の言葉があったのに意外すぎてびっくりしました。
その時は「こちらこそ申し訳御座いませんでした」と定型文で返しました。
さらに、奇跡なことにその事件から三日くらいは「目も合わさない、口もきかない」状態だったのですが、いつも朝からキレて周りに当たり散らしていた上司が「私にだけ」優しく話しかけてくるようになりました。
それもどうかと思いましたが、まさか過ごしやすくなるなんて思ってもいなかったので逆に気持ち悪くなったのを覚えています。
他のパワハラ・モラハラされている人たちの為にも「もうそんなくだらないこと続けずにみんなに優しくしてください」と言いたかったのですが、チキンな私は最後までその一言が言えませんでした。

リカルド
それだけが心残りです。
結果論で申し訳ないですが、パワハラ上司に物申した結果は自分だけ過ごしやすい環境をGETできたってことになります。
今はもうその職場にはいないのですが、まだその上司は在籍しているという情報はキャッチしており、変わらずパワハラしているらしいです。
パワハラ上司に自覚症状はない
パワハラやモラハラを自分より立場の弱い人間にだけ吐く上司の方って「自覚」はしてるのでしょうか?
もし自覚していないのであれば、上司が気づかせてあげないといけないですし、気付いているのであれば「心の病気」です。
私がキレた後から私にだけ優しくなったところを分析すると「あぁ、この人は心がガラスのハートなんだな、だからか、、、」なんて謎の同情が湧いてきました。
地球の中の日本という小さな島国の中の腐る程ある会社の、さらにその中の小さな部署の中でしか威張れないかわいそうな人種なんですよね。
ここからが私の妄想ですが、おそらくパワハラやモラハラをしている人って実は自分でも気がついていると思います。
しかし、その言葉一つで相手がどんな気持ちになるかを考えていないんだと思います。
そこが欠けているから残酷な言葉も平気で出てくるんじゃないでしょうか。

リカルド
つまり「病気なんです」心の。
まとめ:パワハラ・モラハラ上司は滅亡しろ
会社は「仲良しグループ」ではないですが、人間の集まりです。
そもそもの目的は会社の業績をあげて会社を大きくしてお給料をたくさんもらうことがサラリーマンに与えられたミッションのはずです。
そんな「同じ方向を向いている仲間」のはずなのに、なぜ仲間を陥れて病院送りにするような輩が後をたたないのでしょうか?
不思議で仕方がありません。小さい時に習わなかったんですか?
「人が嫌がることをしてはいけません」って。
マジでそんなくだらないことは今すぐ辞めて一人一人が気持ちよく働けるように、一人一人が意識しないことには何も変わりませんよ。
仕事での人間関係が良好な国1位を目指しましょうよ。
足の引っ張り合いが得意な国1位待ったなしですよ、このままじゃ。
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4 件のコメント
すごくいい記事でした。
パワハラ上司をやっつけたいろんな事例をこれからも教えていただけるとうれしいです。声を上げないだけで、世の中のほとんどの人はパワハラモラハラセクハラに悩み人生を狂わされていると思います。私は声を上げてクビになった経験がたくさんあり、これ以上親家族に迷惑がかけられないから今治声をあげにくい状況です。もっと上手に環境に合った方法が知りたいと思いネットで探しまくっています。
まりこさん
コメントありがとうございます!
結果クビになってしまったようですが、何度も声を上げる勇気は本当に勇敢です。
僕には最後まで出来なかったことです。
幸いにもコンプライアンスにうるさい時代になってきましたので、そういったハラスメント野郎はどんどん排除されていくと思います(信じています)
まりこさん含め、周りの方々も過ごしやすい職場になることを陰ながら応援させていただきます。
すごく共感してしまいました。
私もパワハラ上司に日々怒られているのですが
家族のことを言われると
我慢できなくなります。
結局威張ってないと精神保てない
可哀想な人なんだなと思ってます。
ごましおさん
コメントありがとうございます。
世の中には想像を絶する「俺様」がいることを学びました。
また今回の件から「弱そうなやつ」にしか威張れないと言うことも分かったので「怒るところは怒っていい」と良い教訓になりました。