アパレル販売員を長年やっていると、アパレル販売員から他業種へ転職する人が結構な割合でいることをご存知でしょうか?
そんな私も例に漏れず悩みはを抱えていました。
- アパレル販売員をこのまま続けて将来性はあるんだろうか
- 給料は増えるんだろうか
- 結婚できるのだろうか
- 年をとったらどうなるんだろうか
今だからこそ言えることですが、結果として他業種を一度経験したことは、人生において間違いなくプラスになりました。
今回はその時の僕の考えや行動を包み隠さずに「今」まさにアパレル販売員から他業種へ転職を考えているあなたへお伝えしようと思います。
Contents
他業種へ転職を決意したきっかけ
冒頭でも書きましたが、私が他業種への転職を考え始めたのは以下の理由です。
- 低給料
- 社会的信用
- 将来への不安
この大きな3つになります。今考えると「?」って感じる部分もありますが、この時は本気でそう思っていましたので、この辺り詳しく書いていきますね。
アパレルは給料が低い
この見解はほぼほぼ正解ですが、必ずしも正解ではありません。
早速矛盾しまくっていますが、アパレル販売員で一社で定年まで勤めきる人ってほとんどいません。

リカルド
多くの人は転職でキャリアアップを図ります。
アパレル販売員の多くは転職して給料をUPさせていくからです。
この時の私は全くの無知で、現在進行形で勤めている会社で大した業績も残しておらず、特別なスキル(マネジメントやVMDなど)も持ち合わせていないただの一般社員でした。

リカルド
そんな一般社員が転職してガツンと給料が上がるわけないですよね。
自分で勝手にアパレル販売員に対して蓋をしていた部分もありました。
※きちんとキャリアプランを立てて転職すれば上がる可能性は高いです
その時勤めていたブランドでは約4年働いていましたが下記のような状況でした。
- 年収300万円
- ボーナスなし
よくこれで4年も働いたな・・・って今なら思いますがどうでしょう?誰がどう見てもこの年収は低いですよね。
これから先、この会社に勤め続けて給料が爆発的に増えることはあるのでしょうか?
働いている時は「希望」がないと頑張れないので、「いつか自分も」と思って現実から目をそらし頑張ってきましたが、30歳が目の前に見えてきたときに「これではダメだ」と確信しました。
社会的信用がないように思えた
今現在アパレル販売員として働いている人への冒涜(自分含め)にもなってしまいますが、当時は本気で「アパレル販売員なんて底辺の仕事」「アパレル販売員してますっていうの恥ずかしい」って本気で思ってました。
同年代の友達が順調に出世していき年収が600万!700万!とか上がっていく中で、自分に対する劣等感が半端なく膨れがっていったんですよね。
今では胸をはって「アパレル販売員してます!」って言えるんですが、この時に同じセリフを言えるか?と聞かれれば間違いなくNOです。
自分は底辺だからアパレル販売員をしていると本気で信じていました。
将来への不安が募っていった
こんな感じでグルグルと自分の中で考えていると将来に対して絶望感・悲壮感しかなくなっていきました。
そもそも40歳とか50歳になった時にどうなってるんだ?っていう不安もありました。
「何をチンタラしているんだ」「早く行動に移さないと詰むぞ」とアパレル販売員を辞めることしか頭の中にありませんでしたね。

リカルド
一種の自己暗示にかかっていました。
なぜかアパレル販売員を辞めて他業種へ転職できたら全てがうまくいくもんだと錯覚していました。
- 年収が上がって
- 社会的信用もGETできて
- 将来の不安がなくなる
少なくとも無事に転職できたら「いま抱えている不安」はなくなることだけは間違いありませんでした。
アパレルから脱出するために私がとった行動
とにかく脱出したかったので、私はすぐに行動へ出ました。
転職エージェントへ登録
一度覚悟を決めてしまえば、行動するまでに時間はかかりませんでした。

リカルド
私の目的はアパレル販売員から脱出することです。
私は正社員で他業種という転職先にポイントを絞っていましたので、口コミや評判をもとにDYM就職とJAICに登録しました。
とにかく比較できるように2社に登録し、転職活動をスタートさせました。
この時の私は、とにかくアパレル販売員から抜け出すことさえできれば良かったのです。
他はどうでも良くなっているほど追い詰められていましたので担当のエージェントさんに話していたことも無茶苦茶でした。
- 職種はなんでも良い
- 年収も大きく下がらなければなんでもいい
っていうふざけた条件でスタートさせていました。
こんな私を丁寧に対応してくださったエージェントさん、ありがとうございました。
無事に営業職で内定をもらう
なんとこんな感じでも内定を取れてしまうことにも驚きましたが、私は内定を貰えてめちゃくちゃ喜びました。

リカルド
やっとアパレル販売員から脱出できる!
ここから私は営業職として約2年弱働くのですが、鬱になってこの仕事は辞めざるを得なくなりました。
営業職を2年弱し鬱になって退職
まさかこんなことになるなんて誰が思ったでしょうか。
私が念願だったアパレル販売員以外の仕事をわずか2年弱で退職した理由はこちら。
- 全くの未経験職種で覚えることが多すぎてパンク
- 中途採用だから早く仕事を覚えないといけない焦り
- 体育会系の社風で精神をやられる
- お昼休憩がなかった
- 薄給なのに任される仕事の責任が大きい
それでもなんとか頑張りましたが、ある日から朝ベッドから出ることができなくなり、会社の自動ドアを潜るのが怖くて出来なくなりました。

リカルド
休みの日も仕事の不安で頭がいっぱいで押し潰されそうでした。
常に全速力で走ったかのような動機が数ヶ月も続き、病院のドアを叩きました。
まとめ:私の異業種への転職は完全に失敗だった
今思い返せば、失敗するべくして失敗した感じですね。

リカルド
転職する条件も適当すぎました。
もし、今また異業種へ転職するのであれば以下のことに気をつけます。
- 年収は上がるか
- 社風はどうか
- キャリアプランは見えているか
- 自分が興味を持って取り組める内容か
- 長く働けそうな職種なのか
アパレル販売員から異業種へ転職を考えているのであれば、必ず将来のヴィジョンを考えてください。
無鉄砲に異業種へ転職すると本当に痛い目に遭います。

リカルド
私は2度とあの環境に戻りたくないです。
これも今だから言えることですが、あなたにそこそこのアパレル販売員のキャリアがあるのであれば、アパレル販売員としてキャリアアップすることを強くおすすめします。
冷静に考えて、長年働いてきた業界でキャリアアップの方が遥かに簡単だからです。

リカルド
しっかりキャリアを意識して転職すれば将来の不安も解消されます。
私はあれからしばらく休養し、今ではアパレル販売員に戻っています。
この経験があったのでキャリアを意識し一度の転職で年収が200万近く上がったこともあります。
悪いことは言いません。
あなたに余程やりたい仕事があるなら別ですが、ただただアパレル販売員から脱出したいからと安易に異業種への転職はおすすめできません。
異業種へ転職した経験が全て無駄だったとは思いませんが、もう少しで本当に大事なものをなくす所でした。
この記事がもう一度ちゃんと考えるきっかけになれば幸いです。