
リカルド
とうとうこの日がやってきました。
毎月毎月なんで送別しないといけないんだと、疑問しか湧いてなかった私ですが、とうとう自分が見送られる側になる時が来ました。
ここで、送る側と送られる側との意識の違いと言いますか、当たり前ですけど捉え方って全然違うんだなと、改めて実感しました。
あれ程に嫌悪していて、あれ程に辞めたいと思っていた会社。毎日、動悸がして自動ドアを潜るのさえ躊躇し、身体を病み、心療内科に通うことを余儀なくされた程に私にダメージを与えたこの会社。
なんなら、この日が楽しみすぎて、この日の為だけに生きて来たんじゃないかと思えるくらいに日々、仕事を頑張っていました。そんな待ちに待った日を迎えて、思っていたのと違う感情が芽生えていました。
これまで共に働いて来たメンバーに送別会をしていただき、30代のおっちゃんは不覚にも泣きそうになってしまったのです。
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送別会は送る側ではなく、送られる側がどう捉えるか
私のケースですが、今回送別会をされるまでに2年ほど働いてきました。
仕事の嫌な部分や嫌な上司、逆に楽しかった側面もあり色々でしたが、身体と心が悲鳴をあげ始めたことが退職を決意した理由です。
そこで毎度思うのですが、会社を辞めても繋がりが続く人って限りなく少ないと思うのですが、あなたはいかがでしょうか?かなり少なくないですか?
ここで会社を辞めても繋がりがある人って、非常に大事だと思うのです。プライベートだけでなく、もしかしたらビジネスでも繋がるかもしれませんからね。
送別会って必要?
送別会をしてもらうのはこれが初めてではございません。これまでにも何度か転職を繰り返して来ましたから。
これまでは送別会といっても別にどうでもよくて、極端な話、悲しいとも何とも思いませんでした。死ぬ訳でもないし、一生会えなくなる訳でもなく、仲の良いメンバーがいたのであればプライベートで会えば良いだけですからね。
これまでの会社には全く思い入れがなかったのか、それとも私自身が非常にドライだったのでしょうか。しかし、今回は違いました。
送別会を開いてもらうまでの、楽しかった事や苦しかった事が一気に込み上げて来て目頭が熱くなってしまったのです。
まぁ、苦しかった事の方が圧倒的に多かったんですが、それでも今日まで何度も心を折られながらも耐え抜いて来れたのは共に働いてきたメンバーのおかげだと痛感したんです。
この時にもっと自分にもできる事があったんじゃないか、してあげられる事があったんじゃないかとか色々と一気に考えてしまったんですね。今更こんな事思っても完全に「後の祭り」状態なんですが人間ってこんなもんなのでしょう。
で、手紙やら花束やらをいただきまして、無事に送別されてきたのですが、送別会の重要性に改めて気付きました。
勤務期間が数ヶ月〜1年未満であれば正直必要ないとは思いますが、それ以上在籍した場合には送別会はやるべきです。
大半の人が当然のように誰かが辞める時には送別会を開いている辺り、大方の人は同じ考えなのでしょう。送られる人が、どんな想いで、どんな気持ちで働いてきたかにもよりますが、なんとなーくダラダラとサボる事だけを考えて働いている人には絶対に分からないモノを送別会では得られます。
送別会から得られるものは思ってた以上に大きかった
結局は人情によるところが大きい訳ですが、適当に過ごしていたのであれば絶対に得ることのできない感情を得る事ができます。私はこれってとてもプラスな事だと思っていて、自分の成長、考え方に大きく影響すると感じました。
私は体裁よく言えば、他にやりたい事があり、どちらかと言うと前向きな理由で退職します。今の職場から吐き気がする程に逃げたかったのも事実としてありますけどね。
会社は死ぬ程嫌いでしたが、ここで出会った人達は死ぬ程好きでした。
なのできっと今後も付き合いはあるでしょうし、仕事を辞めたからと簡単に無縁にはしたくないなと思っています。私の事をよく思ってない人や、無関心な人、集まってお酒を飲みたいだけの人はきっと何とも思わなかったのでしょうけども。
つまり送られる側が、どう捉えるかが、送別会の意味であり、送別会を行う理由なんじゃないでしょうか。
送る側は楽しくお酒を飲んでくれたらそれでいいのです。結局のところ、送られる側がどう捉えるかが重要なのです。
思い返せば働きたくなさすぎて、死にたいまで考えていた私ですが、ここまでくるとそんなことどうでもよくなっちゃいますね。まぁ戻るか?って聞かれたら即答で「戻りません」って答えますけど。
退職するけど元社員との関係性は可能なら維持すべき
これは送別会だけでは判断は難しいのですが、これまでの立ち振る舞いで全て決まります。
こんな極端な人はいないかもしれませんが、
- 遅刻が多い
- 納期は守らない
- ホウレンソウはまるでしない
- 飲み会にも顔を出さない
- 陰口ばかり言う
これだけではなく、共に仕事をしていく上で、マイナスにしかならない様な事ばかりしている人はスグに身を改めた方がいいでしょう。
また、退職が決まってから上記の様になってしまう人もたまにいますが、これまで頑張ってきて退職が決まった途端にコレでは駄目です。自分が思っている以上に世間は狭いですし、色んな所で繋がってきます。
そういった意味で私は最後までキチンとやり遂げられたかなと思っています。当たり前の事を当たり前にやっただけですけど、最初から最後まで気不味くはなりませんでしたし、良い終わり方が出来たなーっと。
働く業界によっては、かなり狭いです。つまりどこで遭遇するかわかりませんから、良い関係なのでしたら維持した方が自分にとってメリット(言い方悪いですが)は十分にあります。
まとめ:1年以上勤めてきたのであれば、送別会で得るものはある
送る人からすると、毎度繰り返される只の送別会かもしれませんが(私はそう思ってました)、送られる側からすると、とても大事な1日になるんだなと痛感しました。
そんな日にわざわざ集まって自分の為に、辞める人間の為に、こんな素晴らしい会を開いてくれるなんて最高じゃないですか。
苦しい期間もありましたが、この会社に入って良かったなーと自分の気持ち的にもプラスで終えることができ、前向きに次に向かえそうです。
「送られる側が、どう捉えるかが、送別会の意味であり、送別会を行う理由なんじゃないでしょうか。」
今後も送別会に参加することは必ずあります。(もう自分は送られたくないですが)その時の気の持ちかたとして、学ぶことが多かったです。
当たり前に転職する人が増えている世の中ですが、人との繋がりはずっと変わらないものなので、これからも大事にして行きたいですね。

リカルド
送別会って嫌だったけど、寂しい楽しいの2重奏だったなぁ。
ふふふ、そういうものよ。

ガールさん