

僕が大学生の頃とても仲が良かった友人に久しぶりに会ってきました。その友人は昔から真っ直ぐなタイプでどちらかというと僕の苦手なタイプだったんです
苦手なタイプではあったもののとても実直で友人想いのとてもいい奴です。学生時代からめちゃくちゃ仲が良かった訳ではなかったが何故だか数年前から連絡を取るようになり、先日時間を合わせ飲みに行ってきました
そこであまりにも、心が虚しくなったと同時に社畜ってほんと人をダメにしてしまうんだなって気持ちが芽生えたのでここにまとめさせていただきます
数年ぶりに社畜の友人と会ってきたが、見た目はやはりというかおっさんだった
数年前に一度会った時もじんわりと、こいつおっさんだなと思ったが今回も同じように紛れもなくおっさんでした。ある意味ここまで変わらないっていうのは羨ましい限りです
そしてこいつの何が凄いって、見た目はおっさんになったが「中身」はいつ会っても良くも悪くも変わらず昔のままなんですよね。普段の仕事をしている姿は知らないですが、少なくともこの時はそう感じました
ここからこいつが変わろうと思ったらハゲ散らかすくらいしか選択肢はないんじゃないかなぁ
昔は苦手意識のあるやつだったけど、大人になったと言うべきか以前ほど苦手だとは思わなくなってましたね。それは共通する「社畜」ってフレーズがあったからかもしれません
集合してから早々にやっすい居酒屋に移動し、色々と思い出話や仕事の話になりました
社畜の話題
おっさんが揃うと大体、結婚がどうとか、仕事の話に大抵収束するんですよね。今回も想定通りの話題の流れになりました
その友人は半年ほど前に付き合いのあった会社の人に誘われ転職したそうなのですが、今では仕事も大分覚えバリバリ働いていると言っていました。僕はこの時は転職したいと心から願っていたので、単純に羨ましいなぁなんて聞いていました
最初はあーだこーだいいながら、会社の愚痴も交えて楽しそうに話していて、僕は羨ましいという気持ちになっていました(大事なことなので2回)
話はどんどんスピードアップし、お互いに自分の属する会社に対しての不満や愚痴、たまには良い所も話つつお酒のペースはすすんでいきました
しかしなんで昔から付き合いのある人間に対してはこうも饒舌になるのだろう。もちろんお酒が力を貸してくれている事は間違いないのだが、疑わなくて済むというか、僕はもともと疑心暗鬼なところがあるのですぐに人を信用するという事は基本ないのですが、この時ばっかりはペラペラと口を滑らせていましたね
核心へ
この友人は話しを聞くのが上手なのだと客観的にその場をみていたが、今の仕事の内容から条件や給与面に進んだ時に空気が変わったんですよ
ここまで輝いていた目に淀みが見えたんです。見逃さなかったと言うか、一瞬フッと瞳に陰りがついたと言うか・・・なんと言うか直感です
僕はあざといというかそういうのに気付いてしまうタイプなんですよね。今でこそ聞いてよかったんだろうかと後悔している部分もありますが、深く話を聞き出すことにしました
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真相は疑う事なきブラックだった
週に休みは一回
給料も新卒よりちょっといいくらい
何より残業時間がえげつない
週に2日は日付けが変わるまで働いているらしく、中々疲れが取れないと笑いながら言っていました。こうやって何事も割と笑って話せるのがこの友人の尊敬できるところですね
友人は今は大変な時期だから、自分が仕事を覚えるのが遅いから等と話し出した。ここで僕は思わずどんだけ仕事が遅かったら週に2日も日付けが変わるんだと突っ込みました
この場では、笑い話にしながら話している友人でしたが、僕には定時で終わるわけのない膨大なタスクをふられ、必死にそれを前向きにこなそうとしている友人の姿が目に浮かび、何故だか涙が出そうになった
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そしてお互いの社畜自慢をしながら、さらに話はヒートアップしていき、彼はボソッと「キャパオーバー」だと言った
もうこれは心の底から出た「本音」でしょ
ハッキリ言ってそんなくだらないキャパシティを超える必要はないし、そんな働かせ方をする会社に何希望を持っているんだと言わざるを得なかったですね
これは人ごとだから言えたことかもしれませんが、マジでそんなクソみたいな環境でのうのうと働かせてくるような職場なんて人生をかける価値なんてまるでないです
とゆうかこいつを誘ったその会社の馬鹿はどういう神経をしているんだ?社畜にして食い殺す気でこいつを誘ったのか?
壁には2種類ある
各々が持つキャパシティを超えた場合に得られるものは2種類あると僕は考えています
より強い精神力が身につく
1つの壁を乗り越える事によって同程度の壁が再び来た場合に前回ほど苦しむ事はないだろう。それは一回乗り越えた実績があるから身体が耐性を持ちます
こうやって一個ずつ壁を超えていく事は人生の中でとても重要だと思うし誰もが必ず通る道だとは思う。ここで重要なのはその個人が乗り越えることができるレベルの壁かどうかという事です
1mのハードルを超えるのがやっとの人がいきなり5mのハードルを越えられるだろうか?1mから少しづつ高さをあげていき、何度も失敗した後にクリアしていくものですよね
もちろん中には数段飛ばしで突き進んで行ける人もいるが、そんな超人は滅多にいないし、そこを基準に物事を考えてしまうと後で必ず後悔することになります
精神が崩壊する
壁を乗り越えれなかった場合は「精神の崩壊」です
この場合失うものと言ったほうが正解だが、壁を乗り越える事に成功した場合は精神力が鍛えられるのでその時は苦痛でも結果良かったと自分を褒める事ができます。しかしここで僕が言いたいのは壁を乗り越えれなかった場合です
その時のリスクが余りにも高すぎる。でかすぎるんです
頑張って自分や会社の為に新卒よりちょっと良いくらいの給料で働き、休みは月に4回でしかも週に2日は日付けが変わっている職場で何を得られるというのでしょう
早く死ねる権利を得られるくらいではないか
期限が定まっているならまだしもそんな状況がいつまで続くのかと考えただけで吐き気がしますよ。こいつの話を聞いて僕の想像を遥かに越えたブラックが存在した。僕の職場なんてまだまだぬるかったのです
まとめ
そんなところで身を滅ぼす必要はないと心から思いました。だからかなり強めに転職をすすめたのですが、それは彼も薄々思っていた事でした
今はなんだかんだ誘ってくれた人に悪いからという想いや、今のプロジェクトを投げ出すわけにはいかないという責任感の方が勝ってしまうらしい
僕は安心しました
キリの良い所までいけば転職する気でいるという事は自分の中でゴールを決めているので潰れる事はないだろうと勝手に思いました。僕の職場も職業柄、あまりに重い責任感、長時間労働から「うつ」になり休職・退職する人が後を立たないところだったので、潰れる前に逃げることができるのは本気で大事だと身をもって知っていました
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それに転職するにしてもこれだけガッツがあって責任感のある男をとらない会社はないだろうとこちらも勝手に思いましたね。僕が面接官なら間違いなくこいつを採用します
それにゆくゆくは自分のお店を持つという夢があるらしいので、それに向かって頑張ってほしいと心から応援したい
こいつには成功してほしい
愚痴から将来のことに話題が切り替わった時、夢を語る友人の目には輝きが戻っていた
自分のお尻を蹴っ飛ばされ、カツが僕にも入ったおっさん2人の飲み会でした
